PTSDのフラッシュバックに苦しむ姿_チェック

心の病気の症状別自己診断(セルフチェック) PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

自己診断(セルフチェック)

1. 7歳以上ですか?

2. 以下のA~Dの中に当てはまる項目がありますか?

A 危うく死にそうになったり、重症を負ったり、性的被害を体験した。
B 人の死や瀕死の状況、性的被害の経験を間近に目撃した。
C 家族や親しい友人の死や瀕死の状況、性的被害の体験を直接聞いた。
D 人の死や虐待の細部を直接見聞きする仕事に就いている。

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質問1と2の両方が「はい」の場合のみ、次の質問に進んでください。

3. 2のような体験(以下、トラウマ体験)のあと、以下のA〜Dの中に当てはまる項目があり、1ヶ月以上続いている。

A トラウマ体験のつらい記憶を何度も思い出してしまう。
B トラウマ体験を何度も悪夢として見る。
C トラウマ体験を再体験している気分になることがある。
D トラウマ体験を思い出すと、耐えられないほどの恐怖を感じる。

4. トラウマ体験のあと、以下のA〜Fの中に2つ以上、当てはまる項目があり、1ヶ月以上続いている。

A トラウマ体験の重要な部分を思い出せない(ただし、頭部外傷やアルコール、薬物などによるものは除く)。
B 「私が悪い」「誰も信用できない」など、考え方が悲観的になった。
C 恐怖や怒り、戦慄、罪悪感など、ネガティブな感情が続いている。
D 社会生活など重要なことに関心がもてない。
E 周囲から孤立したり、疎遠になった。
F 幸福や満足感、愛情を感じることができない。

5. トラウマ体験のあと現れた(または悪化した)状態が、以下のA〜Eの中に2つ以上あり、それが1ヶ月以上続いている。

A 人や物に対して攻撃的である。
B 無謀と思われるような、または自己破壊的な行動をする。
C 異常なほど警戒心が強い。
D 集中力がない。
E よく眠れない、眠りが浅いなど、睡眠に支障をきたしている。


上記の1と2の両方に該当し、なおかつ3~5のいずれかに該当している場合は、
「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の疑い
があります。

 

DSM 改訂第4版から第5版への変更点の概略

DSM第5版は、全般的に認知の障害と解離症状が強調されているほか、過覚醒症状に自己破壊的行動を含むようになっています。
また、改訂第4版に比べると、定義の明確化が進んでいます。たとえば、トラウマ的出来事については、自分の体験か直接目撃・伝聞したことに限定され、テレビやインターネットなどを通じた見聞は該当しないとされました。フラッシュバックについても、改訂第4版では該当するとされていた、被害について考えたり、相手を恨んだりする「反芻的想起」は除外されています。
一方、麻痺症状については域が広げられ、改訂第4版にもあった、トラウマ的出来事についての重要な記憶を思い出せないことに加えて、自分や周囲に対する否定的認知、恐怖や怒りなどの否定的感情の存在、生き生きとした感情を感じられない、などが加わっています。

「DSM」とは何か?知りたい方はこちら

 

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