心の病気の症状別改善ステップ 統合失調症

心の病気の症状別改善ステップ 統合失調症

改善ステップ:統合失調症

症状と経過

体調不良や集中力・気力の低下といった、うつ病とよく似た「陰性症状」と、幻覚や妄想などあるはずのないものを現実にあると感じ、会話や思考にまとまりがなく極度の興奮や奇妙な行動を起こす「陽性症状」。この2つの症状を行ったり来たりするのが統合失調症です。
統合失調症の治療は、薬物療法と心理社会的療法を組み合わせることで高い効果を生み、再発防止にも役立ちます。「急性期」である陽性症状を軽減するために、まずは薬物治療からスタートするのが一般的です。病気や治療に関する知識を学び、社会復帰のための訓練や軽作業によって生活機能の回復を目指す心理社会的な治療も並行して行われます。
陽性症状である幻覚や妄想が減ってくると、感情の起伏がなくなり無気力になる陰性症状が現れる「休息期」に入ります。精神的にはまだまだ不安定な時期で、適切な経過をたどらなければ急性期に逆戻りするため注意が必要です。急性期に比べて休息期の方が長い期間を要します。
適切な治療により心身が安定してきたら、回復期に入ります。陰性症状が落ち着き、社会復帰に向けての準備を整える時期です。焦らずにじっくりと投薬治療を続けながら、心理社会的療法を行います。

統合失調症の治療期間

薬物治療

統合失調症の薬物治療は、抗精神薬の服用が中心になります。陽性症状にも陰性症状にも有効で副作用の少ない新型抗精神薬の登場で、統合失調症の薬物治療は大きく改善されたと言われています。反面、統合失調症の薬物治療は、複数の抗精神薬を用いるケースが多く、このため大量処方につながることが問題となっています。したがって、症状の微妙な変化に合わせてきめ細かな対応ができる病院・医師を選ぶことが大事です。

非薬物治療

  • 認知機能改善療法
    統合失調症においては、注意力が散慢になったり、正しい認識や判断ができなくなったりすることがあります(認知障害)。物事に対する正しい認識や、過去と現在を正しく繋げて考えられる思考を取り戻すための認知行動療法は、これを治療する有効な方法のひとつです。

よりスムーズな回復に向けて

統合失調症は慢性疾患の一つと考えられているため、本人が病気とどう向き合うかが大切です。そのために日頃から生活習慣や精神的ケアなどを、意識して行いましょう。

  • 食事
    統合失調症をはじめうつ病などの精神疾患の改善に顕著な成果を上げている食事療法に「オーソモレキュラー(分子栄養)療法」があります。体に不足している栄養を、食事やサプリメントで補うことにより心身のバランスを整え、精神面にも良い影響を与えるというものです。この療法の基本はジャンクフードを排除し、良質なビタミンを摂ることですが、これに加えて基本統合失調症の場合は、血糖コントロールとビタミンB群およびタンパク質を多く摂取することが有効とされています。
    「食」とメンタルヘルス「心のための食物学」のカテゴリー を見てみる
  • 運動
    薬物療法、食事療法と同時に行いたいのが運動療法です。30~60分の有酸素運動が統合失調症に有効だったという研究結果も報告されています。
    →「運動」とメンタルヘルス「心のための運動学」 についても順次公開予定です。

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または、統合失調症の自己診断 [セルフチェック] を読む

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