「運動」とメンタルヘルス「心のための運動学」 心に働く運動:ラジオ体操

「運動」とメンタルヘルス「心のための運動学」 心に働く運動:ラジオ体操

ラジオ体操といえば、多くの人が、小学生の体育の時間や夏休みの朝を思い出すのではないでしょうか。正式名称を「国民保健体操」といい、昭和初期に考案されたこの体操は、手軽でありながら、しっかり身体を動かすとかなりの効果が期待できます。

誰でもその場ですぐできる全身リズム運動

ラジオ体操は、「第1」「第2」を合わせても約6分半。短い時間の中で、身体を伸ばす、曲げる、ひねる、飛ぶ、といったさまざまな運動ができます。「第1」は、比較的緩やかな動作で身体の緊張をほぐし、「第2」は、筋肉強化に重点が置かれたより大きな動作となっています。個人差はありますが、きちんと行えば、終わる頃には少し息が荒くなりうっすら汗ばむほど。消費カロリーは約30kcalで、ウォーキングとジョギングの間くらいの運動量になります。一通り行うと400か所以上の筋肉を使う全身運動であり、ピアノ伴奏と号令に合わせてテンポよく行うリズム運動でもあります。毎日続けることで、次のような効果が期待できます。

  • 血行促進
  • 基礎代謝アップ
  • 便秘の改善
  • 肩こり・腰痛の改善
  • 姿勢の矯正
  • 気持ちが前向きになる
  • 睡眠障害の改善

ラジオ体操第1

ラジオ体操第2

体操する時間帯によって効果も違う?!

ラジオ体操は、特別な道具も設備も不要。スペースもあまり使いません。身体ひとつあれば、その場でできる運動です。音楽に乗ってさまざまに身体を動かすので、スクワットなどの単一の運動よりも時間経過が早く感じられてつらくありません。また、ラジオ体操というと「朝の運動」というイメージがありますが、もちろんどの時間帯に行ってもOKです。ただし、時間帯によって働き方が多少違ってきます。

<朝>
睡眠時の副交感神経優位から、活動時の交感神経優位への自律神経の切り替えをスムーズにします。生活リズムが崩れていたり、午前中ぼんやりして仕事が手につかないという人は、朝のラジオ体操がおすすめです。屋外で太陽を浴びながら行えば、体内時計がリセットされて睡眠障害の改善効果も。

<昼>
仕事や家事などでこった筋肉をほぐし、血行を促すことでリフレッシュ効果が期待できます。午後から夕方になると集中力や気力が落ちてしまうという人は、ランチの後や午後の休憩時間のラジオ体操がおすすめです。

<夜>
生体の概日リズムにより18:00~20:00頃は体温が最も高い時間帯となるため、運動による燃焼効率もアップします。また、就寝2時間前までの軽度な運動は、心身をリラックスさせるので寝つきを良くします。寝つきの良くない人は、夕方から夜のラジオ体操がおすすめです。ただし、寝る直前に体温が上がるほどの運動をすると、逆に自律神経の切り替えがうまくいかなくなるので気をつけましょう。

もう少し頑張りたい人は「第3」にトライ!

ところで、ラジオ体操には「第3」があるのをご存知ですか? 戦前に考案・放送されたラジオ体操(第1~第3)は、戦後、放送が一時中止となります。その後「第1」と「第2」は復活しましたが、「第3」はそのまま廃止されたのです。廃止の主な理由は、動きがダイナミックかつ複雑で、音声だけのラジオでは分かりにくかったからだと言われています。近年、この「第3」が、龍谷大学社会学部の安西将也教授により70年ぶりに復刻されました。安西教授は医学博士でもあり、「こころの健康づくり」を研究しています。テンポが速めで、大きなジャンプなどもある「第3」は、うつ病予防や回復期のリハビリにぴったりの運動強度だそうです。生活習慣病予防やダイエットも期待できるので、「第1」「第2」では物足りない人は、ぜひトライしてみてください。

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