心の病気のための食物学コラム 第2回 統合失調症のビタミン療法

心の病気のための食物学コラム 第2回 統合失調症のビタミン療法

統合失調症のビタミン療法

カナダの精神科医でありオーソモレキュラー療法の専門家でもあるエイブラム・ホッファー博士(1917-2009)と共同研究者のハンフリー・オズモンド博士は、1950年代に、統合失調症の原因に「アドレノクロム仮説」を提唱しました。アドレノクロムとは、快感や興奮を司る神経伝達物質・アドレナリンの酸化物で、麻薬のメスカリンと同様の作用をおよぼす幻覚物質です。2人の博士は、統合失調症は、アドレノクロムの代謝がうまくいかず脳内に蓄積すると発症する「化学物質障害」であると考えたのです。

アドレノクロム仮説によれば、アドレノクロムの生成を少なくすると同時に代謝を促すことで、統合失調症は改善されることになります。そのためには、アドレナリンの生成を抑制するビタミンB3(ナイアシン)と、アドレナリンの酸化を抑制するビタミンCの大量投与が有効であるとして、実際の治療に導入したところ驚くべき効果が認められました。

また、近年の研究では、ビタミンB3やビタミンCのほか、ビタミンB9(葉酸)も非常に重要だということが分かってきました。統合失調症は、原因や症状のしくみなど、まだ分からないことも多い病気です。薬と一生付き合わなければいけないと言われることも少なくありませんが、薬にできるだけ頼らないためにも、ビタミン療法は注目すべき方法といえるでしょう。

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