2月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】

#花粉症 #アレルギー #不安感 #イライラ #意欲低下 #パニック障害

この時期に起きやすい心の不調とその原因

近年、有病率が高まり「国民病」ともいわれているのがスギ花粉症。2月に入ると、関東では急速に花粉の飛散量が増え、その他の地域(北海道を除く)でも、2月下旬から3月上旬頃にはピークを迎えます。
花粉症とうつ症状は関係が深く、ある研究では、植物や動物に由来する重度なアレルギーを持つ子供は、うつ病や不安障害のリスクが高いという結果が出ています。逆に、精神的ストレスが季節性アレルギーを悪化させるという別の研究報告もあります。
くしゃみ、鼻水、頭痛などの花粉症の症状でストレスを感じると、「抗ストレスホルモン」のコルチゾールの分泌が増え、これが、精神を安定させる働きを持つセロトニンの分泌を抑制します。この結果、気分の落ち込み、不安感、イライラ、意欲低下、パニック障害といった症状が起こりやすくなります。

不調を予防・改善する食生活

<積極的に摂りたい成分>
●セロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を高めるビタミンB6
●アレルギー症状を緩和するEPA・DHAαリノレン酸
●免疫機能を高めるビタミンD発酵食品食物繊維
●ストレスを軽減するビタミンC・E

<おすすめの食材>

栄養成分通年食材この時期が旬の食材
トリプトファン豆腐、納豆バナナ、ピーナッツ(落花生)、牛乳、チーズ、ヨーグルト、卵、まぐろ、ぶり、すじこ、かつおぶし、豚レバーまだい、たら、にしん
ビタミンB6ニンニク、ヤマトイモ、ナガイモ、自然薯、玄米、ピスタチオナッツ、バナナ、アボカド、まぐろ、さけ、かつお、ぶり、鶏ささみ、鶏むね、レバーブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、菜の花、ダイコン、いか、ふぐ、ひらめ
EPA・DHAまぐろ、かつお、ぶり、さば、さんま、いわし、かんぱち、いくらにしん、あん肝
αリノレン酸えごま油、アマニ油、クルミ、大豆、ソラマメ、高野豆腐、油揚げ、湯葉
ビタミンDマイタケ、エリンギ、マツタケ、干しシイタケ、しらす、さけ、うなぎ、あじ、いわし、さんま、さば、いしもち、卵、豚レバーかわはぎ、したびらめ、さわら、かれい、さより
食物繊維こんにゃく、寒天、キクラゲ、おから、納豆、ゴボウ、アボカド、オクラ、キノコ類、タケノコ、レンコン
発酵食品納豆、ぬか漬け、キムチ、味噌、米酢、黒酢、ヨーグルト、チーズ、甘酒、紅茶
ビタミンC赤ピーマン、パプリカ、アセロラ、ジャガイモ、緑茶キャベツブロッコリー、菜の花、イチゴ、キウイ、ネーブル
ビタミンEカボチャ、アーモンド、オリーブ油、すじこ、ツナ缶、豆乳、きなこ、うなぎ、たらこ

※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
 太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。

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