心の病気の症状別改善ステップ 間欠性爆発性障害(キレる)

心の病気の症状別改善ステップ 間欠性爆発性障害(キレる)

改善ステップ:間欠性爆発性障害(キレる)

症状と経過

間欠性爆発性障害(キレる)は、突然抑えきれない怒りの感情が爆発し、物や人などに暴力的な言動をとってしまうという症状が、反復して起きる行動障害です。間欠性爆発性障害(キレる)の特徴は、その爆発的な怒りの度合いが、それを引き起こすきっかけと大きく不釣り合いなことや、多くの場合は短い時間で冷静な状態に戻ることが挙げられます。また、パーソナリティ障害は常日頃から不満や怒りといったストレスを抱えているのに対して、間欠性爆発性障害(キレる)はその爆発する瞬間まで不満や怒りという感情を持ち合わせていない点も異なります。
間欠性爆発性障害(キレる)のはっきりとした原因は、まだ解明されていません。しかし、ストレスの多い環境家庭内暴力家族にアルコール依存のある家庭で育つと、衝動の制御が極端に弱くなってしまうことが報告されています。生物学的には、男性ホルモンの過剰、セロトニン濃度の低下などが見受けられます。

薬物治療

間欠性爆発性障害(キレる)の薬物療法は、個人の症状や状況に合わせて衝動性をコントロールしたり、気分を安定させたりすることを目的に行われます。具体的には、過剰になるアドレナリン分泌を抑制したり、不足しているセロトニンを補うための薬物療法が採られます。

非薬物治療

  • 心理療法
    突発的に起こる怒りのコントロールを目的とした認知行動療法が、症状の改善に役立ちます。自分の体に起こる警告を察知して、今自分は怒っているということを認知し、建設的に対処していく方法を学びます。
  • ハリ治療
    鍼灸治療によって、衝動的な爆発感情を抑える取り組みを行う場合もあります。鍼灸治療は、ツボへの刺激によって自律神経や体の気を整えて心身の健康を図る東洋医学ですが、間欠性爆発性障害(キレる)を含む衝動制御障害には頭部のツボを刺激することで脳の血流量を増やすことで、症状の改善を図ります。

よりスムーズな回復に向けて

  • 食事
    イライラを抑える効果のある栄養素の代表格のカルシウムは、ヒジキや干しエビなどの乾物に多く含まれます。また、心を穏やかに保つセロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む豆製品も、積極的に摂りたい食材です。
    一方、できるだけ控えたほうが良いのが、糖質が多い食品とトウガラシです。近年注目されている「ペットボトル症候群」は、糖の大量摂取が引き金となって血糖値がうまくコントロールできなくなり、最終的に、「攻撃ホルモン」と呼ばれるアドレナリンが過剰分泌することで、イライラした気分や攻撃的な反応が表れる症状です。これを予防するためには、甘い清涼飲料やチョコなどのお菓子類、白米などは控えめにするのが良いでしょう。また、トウガラシに多く含まれるカプサイシンも、アドレナリンの分泌を促進するので大量摂取は避けましょう。
    ※糖質とイライラの関係については、心に良い食事の摂り方─4 糖の摂り方が心のあり方を左右する(中編)」で詳しく紹介しています。
    「食」とメンタルヘルス「心のための食物学」のカテゴリー を見てみる
  • 睡眠
    睡眠は感情のコントロールやストレス耐性に大きな影響を与えます。規則正しい生活リズムのなかで、適度な睡眠を心がけましょう。寝具など睡眠環境を整えることも良質な眠りには必要です。夜型の生活の人は、まず12時にはベッドに入ることを目標にするだけでもOKです。
    「睡眠」とメンタルヘルス「心のための睡眠学」のカテゴリー を見てみる
  • 運動
    適度な運動は、心身のストレス解消に役立ち、良質な睡眠を得るためにも大切です。ウォーキングや家でできるスクワットなど簡単な運動を習慣化するようにしましょう。忙しい日が続いていてストレスを感じている時は、症状も出やすくなっていますので、少しハードな運動をするなどして発散しておくことも効果的です。
    「運動」とメンタルヘルス「心のための運動学」 についても順次公開予定です。

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または、間欠性爆発性障害(キレる)の自己診断 [セルフチェック] を読む

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