PTSDの克服を可能にする仮面づくり
目に見えないトラウマには顔がある
戦争での強烈な体験からPTSD(心的外傷後ストレス障害)となった退役軍人たちは、口を固く閉ざします。彼らの脳は、実際に一部の言語機能を失っているのだそうです。そして、アート制作は、この失われた脳の機能を再統合することができるというのです。
子どもの頃、退役軍人である祖父が苦しむ姿を見て育ったメリッサ・ウォーカー氏は、学生時代にアートセラピーという手段を使って、退役軍人たちを癒すことが自分の使命だと感じました。
アート制作で使う脳の部位は、トラウマが記憶されているのと同じ部位なのだそうです。
そして、アート制作の中でも特に「仮面」をつくることが、最もPTSDの克服につながるのだといいます。「トラウマ」という目に見えない傷には、実は「顔」があるのです。そして仮面をつくることで、恐怖を自分と切り離し、決別することができるのだそうです。
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メリッサ・ウォーカーさんのTEDでのプレゼン
「アートはPTSDの見えない傷を癒せる」
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