解離性障害の元となる経験_チェック

心の病気の症状別自己診断(セルフチェック) 解離性障害

解離性障害

自己診断(セルフチェック)

解離性同一性障害

1. 自分とは違う「誰か」が自分の中にいる(もしくは、誰かが憑りついている)と感じることがある。または、そのことを周囲から指摘されたことがある。

2. 日々の出来事や会った人の名前、辛い体験などが記憶から完全になくなっていることがあり、いわゆる物忘れの範疇を超えている。

3. 1や2の症状があることで、心身の苦痛や日常生活に支障をきたしている。

4. 1や2の症状は、生まれ育った地域や文化的背景を含めて考えても、普通とはいえない。

5. 1や2の症状は、他の病気の影響や薬物・嗜好品などの副作用ではない。

上記1〜5のすべてに該当する場合、解離性同一性障害の疑いがあります。

解離性健忘

1. 過去につらい経験をしたはずだが、具体的には思い出せない。また、それはいわゆる「物忘れ」の範囲を超えている。

2. 1のような症状があることで、心身の苦痛や日常生活に支障をきたしている。

3. 1のような症状は、他の病気の影響や薬物・嗜好品などの副作用ではない。

上記1〜3のすべてに該当する場合、解離性健忘の疑いがあります。ただし、類似の症状を持つものとして、解離性同一症、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、身体症状症、認知症または軽度認知障害などがあります。

解離性遁走

1. 過去につらい経験をしたはずだが、具体的には思い出せない。また、それはいわゆる「物忘れ」の範囲を超えている。

2. 気がつくと知らない場所にいたり、旅先だったりしたことがある。

3. 1のような症状があることで、心身の苦痛や日常生活に支障をきたしている。

4. 1のような症状は、他の病気の影響や薬物・嗜好品などの副作用ではない。

上記1〜4のすべてに該当する場合、解離性遁走の疑いがあります。

離人感・現実感消失障害(離人症)

1. 自分の考えや感情、感覚、行為などが、自分のものではないような感覚(離人感)に陥ったことがある。または、今まさに進行中の現実なのに夢の中で起きているような感覚を体験したことがある(現実感消失)。

2. 1のようなときも、実際には現実であることを頭では理解できている。

3. 1のような症状があることで、心身の苦痛や日常生活に支障をきたしている。

4. 1のような症状は、他の病気の影響や薬物・嗜好品などの副作用ではない。

上記1〜4のすべてに該当する場合、離人感・現実感情消失障害(離人症)の疑いがあります。ただし、類似の症状を持つものとして、他の解離性障害、統合失調症、パニック症、うつ病、急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害などもあります。

 

DSM改訂第4版から第5版への変更点の概略

解離性障害の診断基準については、第4版から第5版への改訂に伴う大きな変更はありません。解離性障害は、「解離性同一性障害」「解離性健忘」「解離性遁走」「離人感・現実感消失障害」などの障害群から成っています。

「DSM」とは何か?知りたい方はこちら

 

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