情緒不安定でふさぎ込み苦しむ姿_ケース

心の病気の症状別ケーススタディ「情緒不安定(全般性不安障害)」(いろいろなことが気にかかる)

【CASE】「情緒不安定(全般性不安障害)」(いろいろなことが気にかかる)

小さい頃から片づかないのが嫌だったり、友達のちょっとした一言で傷ついたりなど神経質な一面があった。大人になりメーカーで技術職の仕事に就き、自分なりに仕事の段取りを組み、それをきっちり遂行できる喜びを感じていたが、新しく来た上司がそれまでのやり方を一新。彼の方針に混乱することが多く、ミスを繰り返して上司から叱責されるように。そのうち、「また何か言われるのではないか?」と不安になって仕事がおろそかになりはじめ、そこからほかの社員も自分のことを嫌っているのではないか、帰宅通路でも事故に遭うのではないか、家族が病気になるのではないかなど、生活のさまざまなところで不安を感じることが増えた。さらには子どもの運動会があると、何日も前から「雨になったらどうしよう?」などと、自分ではどうしようもないことまで不安で仕方ない状態に。家族もそれを訝しげに思っているようだし、会社でも「最近いつも不安そうですけど大丈夫ですか?」と心配されるようになってしまった。

こうした、仕事などでの環境や人間関係でのストレスをきっかけに怒られるのではないか、またミスをするのではないかという不安がいつの間にか日常化し、仕事に集中できない、体調がすぐれないなど生活に支障が出る状態は、全般性不安障害(情緒不安定)に当てはまります。

全般性不安障害(情緒不安定)の症状

全般性不安障害は、かつては不安神経症と呼ばれていた疾患で、誰にでも起こり得る「不安」という気持ちが過剰になり、それによって不眠やめまい、動悸といった心身の体調不良を起こし、日常生活に支障をきたしてしまう状態です。きっかけは仕事や学校の人間歓喜、育児のストレスなどが原因になることが多いですが、それをきっかけとしてそれ以外の様々な物事に対して不安を抱くようになります。この強い不安感のため活動範囲が狭まり、引きこもりがちになってしまいます。

次に、全般性不安障害(情緒不安定)の自己診断 [セルフチェック] を読む

または、全般性不安障害(情緒不安定)の改善ステップ を読む

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