心の病気の症状別ケーススタディ「パーソナリティ障害」(周囲と折り合えない)

心の病気の症状別ケーススタディ「パーソナリティ障害」(周囲と折り合えない)

【CASE】パーソナリティ障害(周囲と折り合えない)

誰かと親しくなると、最初はいい感じなのに、すぐうまくいかなくなる。最近は、近所のママ友とそうなった。彼女は子育てに慣れない私にいろいろと教えてくれて、ママ友グループにも誘ってくれた。とても信頼しているし、感謝もしている。なので、彼女の子どものピアノの発表会があると聞くとサプライズでドレスを贈ったり、本人の誕生日にはご家族みんなをレストランに招待したり、精一杯のことをしてきた。ところが、あまり嬉しそうにしてくれず、「こういうことはしないで」と言われてしまった。嫌われたらどうしようと焦り、何度も電話をしたら着信を拒否された。その後、他のママ友に私の陰口を言っているという噂を聞いて、それまでの気持ちが反転。どういうつもりか聞こうと家を訪ねて行ったら、怒りが抑えきれずに口論に。とうとう絶縁状態になってしまった。

こうした、感情のコントロールができなかったり極端な言動をしてしまったりして、人間関係をうまく構築できないのは、パーソナリティ障害(境界性パーソナリティ障害)の症状に当てはまります。

パーソナリティ障害の症状

パーソナリティ障害とは、社会生活を営む大多数の人とは違う行動や反応をしてしまうことで、自分ばかりではなく周囲の人をも苦しめる精神疾患です。注意しなくてはならないのは、パーソナリティ障害の「パーソナリティ」とは、いわゆる「個性」や「性格」のことではなく、その人を特徴づける認知・思考・感情・行動のパターンを意味しています。つまり、ものの捉え方、考え方や感情、衝動のコントロール、人間関係などに対する偏りが、さまざまな問題を引き起こすのです。
アメリカ精神医学会の診断基準では、パーソナリティ障害は、大きく3タイプ、10種が挙げられます。いずれにも、成長の過程、遅くとも思春期から成人_早期からその兆候が認められることや、認知(ものの捉え方や考え方)、感情・衝動のコントロール、対人関係など広域にまで障害が及び、学校や家庭、職場などさまざまなところに影響を与えてしまうことが、共通の特徴としてみられます。また、患者本人にはそれらの自覚がない場合が多く、他者から指摘されてはじめて病気と気づくことも少なくありません。しかし、パーソナリティ障害は、治らない病気ではありません。自覚して適切な治療を受けることにより改善が期待できます。

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