
11月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】
#冬季うつ #季節性気分障害 #落ち込む #不安感 #焦燥感 #眠気 #過食
この時期に起きやすい心の不調とその原因
行楽の季節でハロウィンもある10月と、クリスマスや年末で華やぐ12月に挟まれた11月。文化の日(11月3日)と勤労感謝の日(11月23日)という祝日もあるのですが、何となく地味で盛り上がりに欠ける時期です。日ごとに寒さが増し、日没時間が年間で最も早くなることも、メンタルに好ましくない影響を与えます。
そんな時期には、わけもなく気分が落ち込んだり、先のことを思い悩んで不安感や焦燥感に捉われたりしがち。また、冬季うつ(季節性気分障害)の症状として、睡眠不足ではないのに常に眠かったり、ついつい過食(特に甘いものや炭水化物)してしまうことも。
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●幸せホルモンセロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を高めるビタミンB6
●強迫感情やメランコリックな気分を和らげるメチオニン
●メチオニンの合成に必要なビタミンB12
●日照時間の減少で不足しがちなビタミンD
●気分をすっきりさせるメントール、シトラール
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
トリプトファン | 豆腐、納豆、バナナ、ピーナッツ(落花生)、チーズ、ヨーグルト、牛乳、卵、まぐろ、豚レバー | たい |
ビタミンB6 | ニンニク、水菜、玄米、ピスタチオナッツ、バナナ、まぐろ、さけ、鶏ささみ、鶏むね、レバー | ヤマトイモ、自然薯、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、かぼちゃ、かつお、さば、ふぐ、かわはぎ |
メチオニン | レバー、まぐろ、さけ、煮干し、たたみいわし、貝柱、鶏むね、大豆、ゴマ、カシューナッツ | かつお |
ビタミンB12 | あさり、しじみ、はまぐり、レバー、卵、わかめ、あおさ、のり | さんま、さば、かれい、ぼら、あんこう、ふぐ、わかさぎ、かわはぎ、さより、めばる、むつ、しゃこ、たこ |
ビタミンD | あん肝、しらす、さけ、うなぎ、まあじ、さわら、卵、豚レバー、干しシイタケ、マイタケ、エリンギ | まいわし、さんま、マツタケ |
メントール | ミント(ハーブ) | |
シトラール | レモンバーム、レモングラス(ハーブ) |
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。

フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。