9月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】
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この時期に起きやすい心の不調とその原因
夏と秋の狭間の時期となる9月。最高気温が30℃を超える日もあるものの、最低気温は20℃程度まで下がることもあり、朝晩や日々の気温差が激しくなります。また、この時期は台風も多く、接近・上陸するたびに急激な気圧の低下が生じます。
人間(恒温動物)は体内環境を一定に保つ必要があり、その役割を果たすのが自律神経です。気温差や気圧差が大きいと、自律神経がフル活動して疲弊してしまい、うまく体内調整ができなくなってしまいます。そうなると、倦怠感や食欲不振、めまい、頭痛、不眠、過眠といった身体症状に加えて、わけもなく落ち込む、イライラするといった感情障害が起こりやすくなります。
さらに、日没時間は7月下旬頃から徐々に早くなっていますが、この頃から「日暮れが早くなった」と感じられるようになるため、これが焦りや不安感、孤独感につながることも。
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●自律神経の疲れをとるイミダペプチド、DHA&EPA
●傷ついた神経を修復するビタミンB12
●神経のストレスを緩和するマグネシウム、亜鉛
●脳神経の働きをよくする鉄
●セロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を促すビタミンB6
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
イミダペプチド | 鶏むね肉、豚もも肉、牛もも肉、まぐろ、さけ | かつお |
DHA&EPA | まぐろ、いくら、あん肝 | かつお、さんま、まいわし、ぶり |
ビタミンB12 | しじみ、はまぐり、牡蠣、さけ、わかさぎ、やりいか、すじこ、あん肝、鶏レバー、のり | あさり、あゆ(子持ちあゆ) |
マグネシウム | しらす、あおさ、ひじき、わかめ、こんぶ、干しえび、切干ダイコン、ホウレンソウ、キャベツ、カリフラワー、発芽玄米、アーモンド | あさり、バジル |
亜鉛 | 牡蠣、ほたて、豚レバー、牛肉、小麦胚芽、煮干し、ココア、抹茶、ごま | |
鉄 | 大豆、納豆、豆乳、厚揚げ、小松菜、ホウレンソウ、牡蠣、豚レバー、鶏レバー、卵、ごま、のり | 枝豆、ソラ豆、あさり、かつお、まいわし、あゆ(子持ちあゆ) |
トリプトファン | 豆腐、納豆、バナナ、チーズ、ヨーグルト、牛乳、卵、まぐろ、豚レバー | ピーナッツ(落花生) |
ビタミンB6 | まぐろ、豚レバー、バナナ、ニンニク、タケノコ、カブの葉、ピスタチオナッツ、焼きのり | かつお、いか、たちうお、はまち、ぶり、シシトウ、ピーマン、モロヘイヤ、セロリ |
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。