12月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】

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この時期に起きやすい心の不調とその原因

「師走」という別名があるように、12月は何かとあわただしく、浮足立つことが多い時期です。年末年始の長期休暇を前に仕事が過密スケジュールになったり、小売業などでは繁忙期で連日出勤となったりするなど、肉体的にも精神的にも疲れが溜まりがち。脳疲労から記憶力や判断力の低下、睡眠障害、イライラする、ぼんやりするといったメンタル不調につながることも。
一方、クリスマスや年越しカウントダウンなどのビッグイベントが続くことから、恋人や友達がいない人にとって、12月は強いストレスを感じる時期ともいわれています。孤独感や劣等感にさいなまれる、自分が誰にも必要とされない存在に思える、賑やかな街へ出る気がせず引きこもるなど、思考も行動もネガティブになりやすく、「クリぼっち」「クリスマスうつ」といった言葉も生まれています。

不調を予防・改善する食生活

<積極的に摂りたい成分>
●幸せホルモンセロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を高めるビタミンB6
●メランコリックな気分を和らげ、記憶力低下を予防するメチオニン
●メチオニンの合成に必要なビタミンB12
●疲労回復を助けるクエン酸リンゴ酸
●脳機能の低下を防ぐロスマリン酸

<おすすめの食材>

栄養成分通年食材この時期が旬の食材
トリプトファン豆腐、納豆バナナ、ピーナッツ(落花生)、牛乳、チーズ、ヨーグルト、卵、まぐろ、かつおぶし、豚レバーまだい、にしん、さば、たら
ビタミンB6ニンニク、玄米、ピスタチオナッツ、バナナ、まぐろ、さけ、かつお、鶏ささみ、鶏むね、レバーブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、水菜、ヤマトイモ、ナガイモ、自然薯、アボカド、いか、ぶり、ぼら
メチオニンまぐろ、さけ、かつお、煮干し、たたみいわし、貝柱、鶏むね、レバー、大豆、ゴマ、カシューナッツ
ビタミンB12さんま、さより、めばる、むつ、あさり、しじみ、はまぐり、牛レバー、卵、わかめ、あおさ、のりぶり、ぼら、あんこう、たら、さば、ふぐ、あまだい、かわはぎ、したびらめ、かれい、きんめだい、きびなご、わかさぎ、いか、たこ、かに、しゃこ、かき(貝)、とこぶし、ほたて、あかがい
クエン酸カシス、シークワーサー、カボス、ライム、パイナップル、梅干し、ドライトマト、酢レモン、ミカン
リンゴ酸ドライバナナ、リンゴ、ブドウ、干しシイタケ、梅干しサトイモ
ロスマリン酸ローズマリー、レモンバーム(ハーブ)

※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
 太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。

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