1月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】

#冬季うつ #季節性気分障害 #寒暖差疲労 #脳疲労 #気分の落ち込み #眠気 #過食 #記憶力や判断力の低下

この時期に起きやすい心の不調とその原因

二十四節気の「小寒」(1月5日頃~1月19日頃)と「大寒」(1月20日頃~2月3日頃)に当たる1月は、暦の上で寒さが最も厳しい時期とされ、実際の天候も、月別平均気温は年間最低です。月別日照時間を見ると、日本海側の積雪が多い地域は年間最低、快晴の日が多い太平洋側は日照時間としては夏と同程度ですが、紫外線量は大幅に減少しています。
寒さと日照不足は、以下のような不調をもたらす可能性があります。

・暖房の効いた室内と寒い室外の気温差による、自律神経の乱れ
・日照不足による、セロトニン合成に欠かせないビタミンDの体内生成量の減少
・寒さで血管が収縮することによる、脳の血行不良

この結果、気分が落ち込む、やたらと眠い、食欲が増す(特に甘いもの)、記憶力や判断力が低下する、といった症状が現れます。

不調を予防・改善する食生活

<積極的に摂りたい成分>
●幸せホルモンセロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を高めるビタミンB6
●メランコリックな気分を和らげ、記憶力低下を予防するメチオニン
●メチオニンの合成に必要なビタミンB12
●脳機能の低下を防ぐロスマリン酸
●脳の疲れを軽減するアントシアニン
●脳の血行を促すオメガ3脂肪酸ビタミンA・K

<おすすめの食材>

栄養成分通年食材この時期が旬の食材
トリプトファン豆腐、納豆バナナ、ピーナッツ(落花生)、牛乳、チーズ、ヨーグルト、卵、まぐろ、かつおぶし、豚レバーまだい、にしん、さば、たら
ビタミンB6ニンニク、玄米、ピスタチオナッツ、バナナ、まぐろ、さけ、かつお、鶏ささみ、鶏むね、レバーブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、水菜、ヤマトイモ、ナガイモ、自然薯、アボカド、いか、ぶり、ぼら
メチオニンまぐろ、さけ、かつお、煮干し、たたみいわし、貝柱、鶏むね、レバー、大豆、ゴマ、カシューナッツ
ビタミンB12さんま、さより、めばる、むつ、あさり、しじみ、はまぐり、牛レバー、卵、わかめ、あおさ、のりぶり、ぼら、あんこう、たら、さば、ふぐ、あまだい、かわはぎ、したびらめ、かれい、きんめだい、きびなご、わかさぎ、いか、たこ、かに、しゃこ、かき(貝)、とこぶし、ほたて、あかがい
クエン酸カシス、シークワーサー、カボス、ライム、パイナップル、梅干し、ドライトマト、酢レモン、ミカン
リンゴ酸ドライバナナ、リンゴ、ブドウ、干しシイタケ、梅干しサトイモ
ロスマリン酸ローズマリー、レモンバーム(ハーブ)

※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
 太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。

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