12月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その1】
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この時期に起きやすい心の不調とその原因
二十四節季の「大雪(たいせつ)」(12月7日~21日頃)と「冬至」(12月22日)が巡ってくる12月。シベリアからの寒気が日本列島に流れ込み、北日本や北陸では雪が降り始めます。
この時期は日中と朝晩の気温差が大きいだけでなく、暖房の効いた居室から冷えた廊下やトイレへ行くなど、家の中でも身体は頻繁に寒暖差にさらされます。血管の急激な収縮による脳卒中や不整脈が心配ですが、体内環境を一定に保つ自律神経が酷使されることから、寒暖差疲労によるメンタル不調も起こしやすくなります。
また、この時期は全国的に日照時間の短い時期ですが、特に雪の多い地域は1日2時間程度しか日照時間がないことも。さらに、雪国の冬は車移動が多いことから運動不足にもなりがち。このため、「冬季うつ」の一種である「雪国うつ」に悩まされる人が少なくありません。特に、転勤などで雪国に引っ越してきたばかりの人は注意が必要です。
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●幸せホルモンセロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を高めるビタミンB6
●日照時間が少なく不足しがちなビタミンD
●自律神経を整えるテオブロミン、GABA、発酵食品
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
トリプトファン | 豆腐、納豆、バナナ、ピーナッツ(落花生)、牛乳、チーズ、ヨーグルト、卵、まぐろ、かつおぶし、豚レバー | まだい、にしん、さば、たら |
ビタミンB6 | ニンニク、玄米、ピスタチオナッツ、バナナ、まぐろ、さけ、かつお、鶏ささみ、鶏むね、レバー | ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、水菜、ヤマトイモ、ナガイモ、自然薯、アボカド、いか、ぶり、ぼら |
ビタミンB12 | さんま、さより、めばる、むつ、あさり、しじみ、はまぐり、牛レバー、卵、わかめ、あおさ、のり | ぶり、ぼら、あんこう、たら、さば、ふぐ、あまだい、かわはぎ、したびらめ、かれい、きんめだい、きびなご、わかさぎ、いか、たこ、かに、しゃこ、かき(貝)、とこぶし、ほたて、あかがい |
ビタミンD | しらす、さけ、うなぎ、まあじ、まいわし、さんま、卵、豚レバー、干しシイタケ、マイタケ、エリンギ、マツタケ | あん肝、かわはぎ、したびらめ、いしもち、さわら、さば、かれい |
GABA | 発芽玄米、トマト、ジャガイモ、キノコ類、ミカン、キムチ | |
テオブロミン | ココア、チョコレート | |
発酵食品 | 納豆、ぬか漬け、キムチ、味噌、米酢、黒酢、塩麹、ヨーグルト、チーズ、甘酒、ナタデココ、紅茶、ウーロン茶 |
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。
※甘いものが食べたくなりがちですが、糖質は控えめに。
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。