9月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その1】
#夏季うつ #眠れない #夜中に目が覚める #朝起きられない #不登校 #子どもの自殺
この時期に起きやすい心の不調とその原因
9月は学校が新学期を迎え、行政や多くの企業では第三四半期末にあたります。社会生活で緊張することが多い一方で、シルバーウィークの連休もあり、生活リズムのキープや、気持ちのオン・オフを切り替えるのが難しい時期。厳しい残暑で「やる気」も削がれ、ついつい食事や睡眠などの自己管理が甘くなってしまいます。
このようなときに起きやすいのが、「社会的時差ぼけ」といわれる体内時計の乱れです。体内時計が乱れると、朝起きられない、日中眠い、夜眠れない、夜中や早朝に目が覚める、といった睡眠障害の症状のほか、気分が落ち込む、集中力の低下、ネガティブなことばかり考えてしまう、といった抑うつ症状も出やすくなります。
なお、8月下旬から9月初旬は子ども(小中学生)の不登校や自殺が1年で最も起きやすい時期です。保護者さんだけではなく、周囲に子どもがいる人は、ぜひ気くばりや声がけをしてください。
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●睡眠を促すセロトニン、メラトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を促すビタミンB6
●寝つきを良くするビタミンD
●心身をリラックスさせるGABA
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
トリプトファン | 卵、豆腐、納豆、チーズ、ヨーグルト、牛乳、まぐろ、豚レバー、バナナ | ピーナッツ(落花生) |
ビタミンB6 | まぐろ、豚レバー、バナナ、ニンニク、タケノコ、カブの葉、ピスタチオナッツ、焼きのり | かつお、いか、たちうお、はまち、ぶり、シシトウ、ピーマン、モロヘイヤ、セロリ |
ビタミンD | さけ、うなぎ、さわら、にしん、しらす、あん肝、干し椎茸、マイタケ | さんま、さば、まいわし、かれい |
GABA | アスパラガス、キノコ類、納豆、キムチ、発芽玄米、チョコレート | トマト、カボチャ、ナス、ブドウ、ミカン |
※アルコールやカフェインはできるだけ控えましょう。
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。