10月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その1】
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この時期に起きやすい心の不調とその原因
温度差や気圧差で自律神経のバランスが崩れ、心身に不調をきたす気象病。温度差については、寒暖差7℃以上になると症状が起きるといわれています。
比較的気候の良い10月ですが、最高気温は22℃前後、最低気温が15℃前後(東京の平均)と、寒暖差はボーダーライン。秋雨前線の停滞や台風など、気圧差が大きくなる気象要素もあり、実のところ、自律神経の負担は軽くありません。また、10月はいわゆる「秋の夜長」で夜更かししがちな時期でもあります。睡眠不足が続くと、ネガティブな感情を引き起こす刺激に敏感になります。
この結果、頭痛やだるさ、肩こりなどの身体症状のほか、不安や焦り、孤独感を感じたり、小さなことで落ち込む、悲観的になるといった心の不調が現れやすくなります。
なお、10月10日は、世界精神保健連盟が定めた「世界メンタルヘルスデー」です。厚生労働省がYouTubeで著名人の対談動画を配信するなど、関連イベントが開催予定です。興味のある方は、公式サイトをご覧ください。
厚生労働省・世界メンタルヘルスデーJAPAN 2022公式サイト
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/mental_health_day/
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●自律神経の疲れをとるイミダペプチド、DHA&EPA
●傷ついた神経を修復するビタミンB12
●神経のストレスを緩和するマグネシウム、亜鉛
●脳神経の働きをよくする鉄
●寝つきを良くするトリプトファン、GABA、テオブロミン、アピゲニン、ピペリシン、ピペルフォリン、リナロール
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
イミダペプチド | 鶏むね肉、豚もも肉、牛もも肉、まぐろ、さけ | |
DHA&EPA | まぐろ、いくら、あん肝 | かつお、さんま、まいわし、かんぱち、ぶり、さば、にしん |
ビタミンB12 | しじみ、はまぐり、牡蠣、さけ、わかさぎ、すじこ、あん肝、鶏レバー、のり | あさり、やりいか、あゆ(子持ちあゆ) |
マグネシウム | あおさ、ひじき、わかめ、こんぶ、しらす、干しえび、切干ダイコン、ホウレンソウ、キャベツ、カリフラワー、発芽玄米、アーモンド、バジル | あさり、ショウガ |
亜鉛 | 牡蠣、ほたて、豚レバー、赤身牛肉、小麦胚芽、煮干し、ピュアココア、抹茶、ごま | |
鉄 | 大豆、納豆、豆乳、厚揚げ、小松菜、大根葉、ホウレンソウ、牡蠣、しじみ、レバー、卵、ごま、のり、ピュアココア | あさり、かつお、まいわし、あゆ(子持ちあゆ) |
トリプトファン | 豆腐、納豆、バナナ、チーズ、ヨーグルト、牛乳、卵、まぐろ、豚レバー | ピーナッツ(落花生) |
GABA | ナス、きのこ類、発芽玄米、納豆、キムチ、ぬか漬け | トマト、カボチャ、マツタケ |
テオブロミン | ピュアココア | |
アピゲニン | カモミール(ハーブ) | |
リナロール | ラベンダー(ハーブ) | |
ピペリジン ピペルフォリン | セントジョーンズワート(ハーブ) |
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。