10月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】

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この時期に起きやすい心の不調とその原因

日に日に暑さが遠のき過ごしやすくなるとともに、夕暮れが早くなる10月は、「冬季うつ」が始まる時期に当たります。
人間は、太陽の光を浴びることでビタミンDを体内合成します。ビタミンDは、骨や歯の健康を維持したり、血管や心臓の機能を改善したりするほか、うつの症状を予防・改善するセロトニンの分泌を調整する働きがあります。つまり、日照時間が短くなったことでビタミンDが不足し、その結果セロトニンの量が減ってうつ症状が出るのが、冬季うつの正体です。
冬季うつの代表的な症状は、気分の落ち込みに加えて過眠と過食。一般的なうつ病に現れる不眠や途中覚醒はあまりなく、ひたすら眠いことと、食欲のコントロールがきかないことが特徴です。動かないで食べているので、結果的に太ります。
なお、過食については、チョコレートや菓子パンなどの甘いものを食べたくなる傾向が。これは、セロトニンの原料となるトリプトファンを脳へ送り込むのを糖がサポートすることに関係すると考えられています。

不調を予防・改善する食生活

<積極的に摂りたい成分>
●セロトニンを増やすビタミンD
●セロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を促すビタミンB6

<おすすめの食材>

栄養成分通年食材この時期が旬の食材
ビタミンDあん肝、しらす、さけ、うなぎ、さわら、まあじ、卵、豚レバー、干しシイタケ、マイタケ、エリンギまいわし、さんま、マツタケ
トリプトファン豆腐、納豆バナナ、チーズ、ヨーグルト、牛乳、卵、まぐろ、たい、豚レバーピーナッツ(落花生)
ビタミンB6ニンニク、ブロッコリー、水菜、玄米、ピスタチオナッツ、バナナ、まぐろ、さけ、鶏ささみ、鶏むね、レバーかつお

※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
 太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。

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