7月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その2】
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この時期に起きやすい心の不調とその原因
7月は1年で最も紫外線量の多い時期です。精神を安定させるセロトニンを増やすビタミンDは、紫外線を浴びることで体内合成されるため、適度な量の紫外線は心の健康に良く働きます。しかし、過度な紫外線は皮膚を傷めるだけでなく、メンタルにも悪影響をおよぼします。
紫外線を浴びると、皮膚は炎症を起こします。皮膚の色が白いと炎症が起きやすいため、体はメラニン色素をつくって皮膚の色を濃くし、ダメージを軽減しようとします。これが日焼けです。
強烈な紫外線にさらされると、防御反応として急速かつ大量にメラニン色素がつくられます。この際、活性酸素も大量に発生し、その処理のために本来は疲労回復に使われるはずだったビタミンA・C・Eが使われてしまいます。結果的に疲労が溜まり、だるさや気分の落ち込みを感じるほか、一時的に脳機能が落ち、ケアレスミスの頻発や記憶力の低下などが起きることも。
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●活性酸素に対抗するビタミンA・C・E・K、セレン、亜鉛
●汗をかいて失われたマグネシウム、カリウム
●脳の疲労回復に役立つDHA・EPA、アントシアニン
●セロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を促すビタミンB6
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
ビタミンA (βカロテン) | ニンジン、モロヘイヤ、ホウレンソウ、シュンギク、海苔、うなぎ、ほたるいか、しらす、レバー、卵黄 | |
ビタミンC | 芽キャベツ、ブロッコリー、モロヘイヤ、カボチャ、キウイ | 赤ピーマン、パプリカ、ゴーヤ、枝豆 |
ビタミンE | アーモンド、アボカド、大豆、ギンナン、ピーナッツ、オリーブオイル、バター、うなぎ、卵 | はも、あゆ、あなご、あいなめ |
ビタミンK | ホウレンソウ、モロヘイヤ、シソ、バジル、カブの葉、海苔、わかめ、ひじき、納豆、油揚げ | ゴーヤ、オクラ、サヤインゲン、枝豆、ズッキーニ |
セレン | タマネギ、ワラビ、まぐろ、わかさぎ、たら、たらこ、かつお節、あん肝、豚レバー | かれい、あじ、あなご |
亜鉛 | カシューナッツ、玄米、油揚げ、納豆、卵、ほたて、かに、豚レバー、牛肉赤身 | |
マグネシウム | ホウレンソウ、キャベツ、カリフラワー、切干ダイコン、発芽玄米、あおさ、ひじき、わかめ、あさり、しらす | |
カリウム | バナナ、サトイモ、切干ダイコン、海藻類全般、海苔、抹茶 | 枝豆、メロン、夏ミカン、はも、あなご、あいなめ |
DHA・EPA | まぐろ、いわし、いくら、ぶり | |
アントシアニン | ブドウ、紫キャベツ、紫タマネギ、赤シソ | ブルーベリー、プルーン |
トリプトファン | バナナ、ピーナッツ、チーズ、ヨーグルト、牛乳、豆腐、納豆、卵、たい、豚レバー | シシトウ |
ビタミンB6 | 菜の花、水菜、ブロッコリー、バナナ、玄米、レバー | ニンニク |
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。