7月に多い心の不調と原因は? 予防・改善のために摂るべき旬の食材は?【その1】
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この時期に起きやすい心の不調とその原因
梅雨が明けて夏本番となる7月は、急激に上昇する気温に加えて、屋外と屋内との気温差がメンタル不調の誘因となります。
東京や大阪の7月の平均気温は約30℃。最高気温が35℃を超える猛暑日となる日も珍しくありません。通勤・通学時の電車やバス、日中を過ごすオフィス、買い物で立ち寄るコンビニやスーパーなど、1日のうちに何度となく屋内と屋外を行き来しますが、その際の寒暖差は10℃以上になることも。
このため体温を一定に保とうとして自律神経が酷使され、その結果として神経伝達物質が適切に分泌されなくなると、疲労感や倦怠感、不安感、食欲不振、手足のむくみ、便秘、肩こり、頭痛などの症状が現れます。これが、冷房病(クーラー病)と呼ばれる不調で、男性よりも女性に多くみられます。
不調を予防・改善する食生活
<積極的に摂りたい成分>
●血行を促して体を温めるビタミンE、ショウガオール、ピペリン、カプサイシン
●自律神経の働きを助けるビタミンA・E
●セロトニンの原料となるトリプトファン
●トリプトファンの吸収を促すビタミンB6
<おすすめの食材>
栄養成分 | 通年食材 | この時期が旬の食材 |
---|---|---|
ショウガオール | ショウガ | |
ピペリン | 黒コショウ | |
カプサイシン | 唐辛子、ラー油 | |
ビタミンA (βカロテン) | ニンジン、モロヘイヤ、ホウレンソウ、シュンギク、海苔、うなぎ、ほたるいか、しらす、レバー、卵黄 | |
ビタミンE | アーモンド、アボカド、大豆、ギンナン、ピーナッツ、オリーブオイル、バター、うなぎ、卵 | はも、あゆ、あなご、あいなめ |
トリプトファン | バナナ、ピーナッツ、チーズ、ヨーグルト、牛乳、豆腐、納豆、卵、たい、豚レバー | |
ビタミンB6 | 菜の花、水菜、ブロッコリー、バナナ、玄米、レバー | ニンニク |
※レタス、キュウリ、トマト、ナスなどの体を冷やす食材は控えめに。
※冷たい飲み物は避けて、水分補給は常温か温かい飲み物で。
※「通年食材」には、旬はあるけれど1年を通して手に入る食材を含みます。
太字はさまざまな栄養成分を含む、特におすすめの食材です。
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。