楽しい!感動!アゲハ蝶をお家で育ててみました。

ヒラヒラと愛らしく飛ぶアゲハ蝶は、見ているだけで癒やされます。
実はこのアゲハ蝶、お家でとても簡単に育てられるのです。
近所で山椒やみかんの木の葉っぱに小さな卵を見つけたら、スタートできます。
育てるって、どんな経験なのでしょうか? さっそくやってみました。

■我が家で用意したもの
・アミ状のカゴ(アゲハ蝶の幼虫を育てるためのスペースです)
・新聞紙(カゴ内の下地に敷きます)
・山椒の葉っぱのついた枝(アゲハ蝶の幼虫のお食事です)
・ペットボトル(水を入れて葉っぱのついた枝をさします)

最初は、「葉っぱを食べる幼虫の観察」くらいに思っていましたが、幼虫に名前を付け、声がけしながら観ているうちに、だんだん家族の一員のように愛着が湧いてきました。幼虫が成長しアオムシになると、さらにかわいく感じます。不思議な魅力があり、ずっと見ていても飽きないのです。家族がいる方はみんなで観察を楽しめます。

また、サナギになる直前は、ものすごいスピードであちこち動き回ります(最初の子は、カゴから脱走して部屋中を移動しまくり、見失うかと焦りました)。
サナギになる過程もとても不思議で神秘的です。

そして、サナギから蝶に羽化するところは、まさにクライマックス!絶対みるべし!です。
サナギから出てきて、クシャクシャの羽が美しく整っていく様は、なんとも言えない緊張のひとときです。時間とともにゆっくりと羽を開閉させて羽が仕上がると、ついに蝶の誕生です!自然界の生き物が姿カタチを変化させて成長する神秘的な仕組みとその凄さを目の当たりにし、驚きと感動の経験でした。

美しく、かわいい蝶の姿を少しだけ観察して楽しんだら、あとは外に放してあげます。寂しい気持ちもあるけれど、「元気で過ごすんだよ!!」と親心いっぱいであったかい気持ちで見送りました。とてもかわいくて、愛おしく、たくさんのギフトをいただける経験になりました!

飼育した幼虫の中には、とても元気だったのに、途中で動かなくなってしまったり、羽化の途中でサナギから完全に出られずに力尽きてしまう子もいました。
まだ息があり、生きようとがんばっているその姿を見て、家族みんなで「がんばれ!」と祈り、応援していました。それでも残念ながら力尽きてしまった子たちは、お墓をつくって見送り、自然界のいのちが生きる難しさと、いのちの大切さを家族で共有することができました。

お子さんがいる方は
ぜひ子どもたちといっしょに!

実際の育て方に関する詳細は、ネットにたくさんの情報がありますので、すぐに検索できます。
アゲハ蝶は、卵から生まれ、育っていき、アオムシからサナギを経て蝶になる「完全変態」という、とてもダイナミックな変化(変容)を遂げて大人になります。自然界の小さな存在ですが、いのちが成長し、その輝きを開花させていくプロセスが凝縮されていると感じました。
まさに「いのちの神秘と輝き」。自然界からのすばらしいギフトをいただけます。感動モノです!

※【飼育時期に関する注意点】
アゲハ蝶の活動時期は4月〜10月頃までなので、もうすぐ今シーズンが終わります。ここから先、育てる場合にはサナギで越冬し来年羽化するなんてこともあるようです。そうなると、越冬する飼育環境の確保が難しくなることもありますので、環境条件を考えると、来シーズンにトライするのがベストかもしれません。
当サイトでは、来シーズンも引き続きアゲハ蝶を育ててご紹介します。お楽しみに!

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