病気で髪を失った子どもたちに ヘアドネーションで笑顔を!
病気や不慮の事故などで髪を失ってしまった人がいます。特にがん患者さんは、抗がん剤や放射線による治療で、多くの方が脱毛の副作用を経験します。闘病に加えて、長期にわたって生活に支障をきたしたり、周囲の目を気にして過ごさなければいけないことが、どれほどつらいことかは想像に難くありません。ましてや、それが子どもだったら…。
こうした髪の悩みを抱える子どもたちを、「医療用かつらの無償提供」というかたちでサポートしているのが、特定非営利活動法人Japan Hair Donation & Charity(通称:NPO法人JHD&C(ジャーダック))です。学校など集団生活での使用を前提とし、できるだけ自然に見えるよう、人毛だけを使ったオーダーメイドのかつらを完全無償でプレゼントしています。2009年に団体を設立してからこれまで(2022年1月現在)、約550名の子どもたちに届けてきましたが、今も270人以上が順番待ちをしています。毎年、2000~2500人の子どもが新たに小児がんに罹患している(※)ことを考えると、今後もますます増えていくことが予想されます。
100%人毛のかつらを1体つくるには、数十人分の髪が必要です。ジャーダックでは、そのすべてが一般の人たちからの寄付(ドネーション)によるもの。ドネーションする髪は一定以上の長さが必要ですが、ドナーとなること自体に年齢や性別の制限はありません。ヘアドネーション以外にもさまざまな支援方法があり、「こんな活動があるんだよ」と誰かに話すことだけでも、活動の輪を広げる力になるでしょう。ぜひ一度、ジャーダックのWebサイトを訪れてみてください。
特定非営利活動法人Japan Hair Donation & Charity
https://www.jhdac.org/
こちらからはドナーさんたちの写真とコメントが見られます。
https://www.instagram.com/jhdac_photo/
なお、ジャーダックのほか以下の2つの組織でも、ヘアドネーションによる医療用かつらの無償提供活動を行っています。
特定非営利活動法人HERO
https://hairdonation.hero.or.jp/
つな髪プロジェクト
https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/
(※)認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワークWebサイトより
http://www.goldribbon.jp/beginners/childhoodcancer.html
フリーライター。ヘルスケア&医療系を中心に、各種情報誌やムック制作に携わっています。ワーカーホリック時代に一生分の不摂生をしたので、これからの人生は早寝早起き・晴耕雨読が目標。物心ついたときからのマンガ読み。好きなアーティストはQUEEN、イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ、岡崎体育。当サイト運営メンバー。