人間みんな違うから、自分に合った食べ方が健康への第一歩! アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ──食事で変わる心と体【おすすめ本紹介】
アーユルヴェーダときくと、オイルマッサージというイメージぐらいでしたが、なんと2500年以上の歴史をもつインド伝統のれっきとした医学だとか。
本書は、その食事法にスポットライトをあてています。まさに、食べるアーユルヴェーダ!
根本にあるのは、すべての人はみな違うという考え方。同じ病気の人でも、原因も違えば、体質も一人ひとり違うとのこと。だからこそ、自分に合った食材を選び、上手においしく食べれば、免疫力を高めるだけでなく、心を健やかに保つこともできるといいます。
自分の体質を知ることのできるセルフ・チェックシートをやってみると、思わず図星の結果がでて、体質を改善するための食べ物に気をつけたり、生活習慣を見直さなければと思ったり。
アーユルヴェーダが説く消化のしくみや、食事からつくられる毒素、避けるべき食べ物を知ることで何を食べればよいのかなど、有益な知識が多く、さすがインド数千年!の食と健康に関する叡知が満載です。
アーユルヴェーダとは何かをわかりやすく解説してあり、入門書としても最適。後半には、日本の食材を使って家庭でつくることができるおいしそうな料理のレシピが紹介されています。
本書を読んで、人間の心も身体も食べ物からできていることを実感しました。
紹介されている食べ方のルール10か条、例えば、「食事時間を決める」「消化される分だけ適量を食べる」「温かいもの・作りたてのものを食べる」「食べる速度は速過ぎず遅過ぎず」「怒りながら食べない」「心をこめて調理されたものを食べる」「好きなものを食べる」「旬のものを選んで食べる」などについてもこれからなるべく心掛けて実践してみようと思いました。必要なものを必要なだけ、感謝しながら食べる。いつしか私たちが忘れていた食の基本なのかもしれません。
香取 薫 /佐藤 真紀子『アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ』径書房刊 2,200円(税込)
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