書籍『光の魂たち 植物編 人の霊性進化を見守る植物たち』【おすすめ本紹介】
本書を読んで思い浮かんだのは「生き様」と言う言葉である。
人に生き様があるように植物にも生き様があると思う。読み進むにつれ、様々な植物の個性的な生き様、言い換えれば生きていく姿を読者は知っていくことになる。
そんな生き様に、遥か昔から人々は自らの生きるべき姿を見出してきた。樹木に、草花に
人としての歩むべき道を感じ取っていたのである。
「植物に敬意を持たなくてはいけない」と著者は説く。本書を読めばそれも納得である。
都会、田舎とも植物を見る機会は多いが、ただ漫然と見ているだけでは何も彼らは教えてくれない。敬意を持ってこそ彼らの生きる姿を感じ取れるのであろう。
本書の終盤では内容が植物だけではなく、動物や昆虫との関わり合いにも広がっていく。
植物-動物-昆虫、それぞれが個々ではなく共存しているのである。
その共存の輪に、残念ながら人間は入っていない。(今のところ)
植物との共存とは、自然との共存でもある。我々は自然の中で生きているわけで、植物なしでは生きていけない。そんな当たり前のことを思いださせてくれる一冊である。
※庭の杏子の木に実が付きだし、黄色く色づき始めた。敬意を表しつつ、杏子ジャムを作ろうか、杏酒もいいかも。杏の木よ!ありがとう!
『光の魂たち 植物編 人の霊性進化を見守る植物たち』(著)森井 啓二 星雲社 1,760円(税込)
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「風の街」と呼ばれる街に住むシルバー世代です。
庭に杏の木があって、今年は杏ジャムを作りました。
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