甘え、わがままと混同されやすい「非定型うつ」

非定型うつの症状は定型うつと真逆にある!?

20〜30代の女性に今増加しているのが、「非定型うつ」です。
一般的なうつ病(定型うつ)は、数週間以上など長期にわたって気分の落ち込みが続き、不眠食欲減退気力低下といった症状に悩まされます。何をしても楽しくなくなり、気分が盛り上がらないというのが大きな特徴です。一方で、非定型うつは、これらのうつ状態が継続して続くのではなく、自分にとって楽しいと思うことなどがあると気分がよくなり、それ以外のときに落ち込んだり、不安になったりと、気分の反動が大きいのが特徴です。その他にも以下のような特徴があります。

<非定型うつの特徴>
興味のあること、好きなものに対しては気分が上がり、喜びを感じる。
他人の言動に敏感で、拒絶を感じたりしやすい。
過食傾向があり、体重増加しやすい。
夕方から夜にかけて、気分が落ち込みやすい
過眠の傾向があり、朝の目覚めが悪い
手足が鉛のように重くなる疲労感がある。

食欲不振、不眠、気分は朝のほうが悪いといった定型うつとは、真逆の特徴を持つものが多く、出来事に応じて気分が大きく変動するため、周囲からは「気分屋」「甘えている」「わがままだ」ととられることも多く、それがさらに非定型うつ追い詰めるような状態になってしまいます。

非定型うつにはどのような対処が必要?

もし、非定型うつを疑う場合、その対処の仕方も定型うつとは異なります。
たとえば、定型うつでは、がんばらなくていい、励まさなくていい、あくまでも優しく接する、無理をしないということが大切ですが、非定型うつでは励ましの声かけなどで、本人の気力を奮い立たせることが時に必要となります。

まずは生活の乱れを起こさないように気をつけます。決まった時間に起きる、きちんと会社に行く、目標を立ててそれを達成するなど、前向きな取り組みが改善につながります。生活リズムを整えるためにも、1日3度の食事をしっかりととり、過食や甘いもの食べ過ぎを控えるようにしましょう。また、非定型うつ認知行動療法が助けとなります。自分の心の癖を把握することで、正しい自己主張や他者の言動をフラットに受け止めるためのトレーニングを行うことで、改善が見込めます。身近に非定型うつの可能性がある人がいる場合は、相手を否定するような言葉は使わず、これらの行動を気分よくできるようにサポートしてあげましょう。

 

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