大自然を舞台に展開される“いのちと絆”の物語【おすすめ本紹介】
2015年「本屋大賞」を受賞した小説
『鹿の王』(上橋菜穂子著)。
このお話、読み始めるとストーリーに引きこまれ
止まらなくなります。
死に至る“謎の病”に侵され一命を取り留めた男と、その病の治療法の解明に挑むもうひとりの男。2人の主人公の視点で描かれる2つのストーリーで、物語が始まります。
父と子、自然界と人、病と治療、戦いと平和、生と死、支配する側と支配される側…。いくつもの対を成すテーマが絡み合いながら描かれ、やがてひとつの壮大な生命(いのち)のしくみの中ですべてがつながっていく一大エンターテインメント作品です。
この物語から何を感じ取り、どこを面白いと思うかは、人それぞれ。きっと十人十色の感じ方となるはずです。
そして、読み終わると、人それぞれに「あの場面がまた読みたい」と思う箇所が出てきて、不思議ともう一度読み返したくなる。そんな魅力が凝縮された一冊です。
上橋 菜穂子『鹿の王(上) 生き残った者』KADOKAWA/角川書店刊
上橋 菜穂子『鹿の王(下)還って行く者』KADOKAWA/角川書店刊
『鹿の王』 上 生き残った者『鹿の王』 下 還って行く者
鹿の王 特設サイト( http://www.kadokawa.co.jp/sp/2014/shikanoou/ )