書籍『もしも一年後、この世にいないとしたら』【おすすめ本紹介】
国立がん研究センターで3,500人以上のがん患者と接してきた精神科医が、生きづらさを感じる人へ伝えたいメッセージとして綴った本。ページをめくるごとに、新聞などで見かける人生相談のように会ったこともない人のエピソードが次々に紹介されています。でも不思議なことに、読んでいるうちに思い浮かぶのは、私の知っている…いえ、知っているどころか、とても大切で、今でも会えるのなら会いたくてたまらない人々の言葉や生き様です。
読みながら、気づいたら大泣きしていました。
今この瞬間を生きようと決意した人の言動に共通して感じられる何かがあり、ぐっと胸に迫ってきたからだと思います。
読後は、与えられた生を、日々精一杯生きようという静かな決意に満たされていました。
『もしも一年後、この世にいないとしたら』(著)清水研 文響社 1,408円(税込)
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筋肉質の猫と、人を育て中のライターです。当サイトプロジェクトリーダーでもあります。大切にしている言葉は、祖父から教わった「足るを知る」です。イラストは祖母がデザインしたもので「人生には笑顏も涙もあるけれど、笑顏のほうが少したくさんだといいよね」という意味が込められています。